ボンバ/Winter & Winter 910093-2

『菊地雅章テザード・ムーン/エクスペリエンシング・トスカ』

菊地雅章(p), ゲイリー・ピーコック(b), ポール・モチアン(ds)
1. プロローグ 2. パート 1 3. パート 2 4. パート 3 5. プッチーニへのオマージュ 6. バラード 7. ブルース・フォー・トスカ 8. パート 4
録音: 2002年12月 14 ・15日

菊地雅章を中心に90年にNYで結成されたトリオの7作目。コンセプト・アルバムとしては『プレイズ・クルト・ワイル』('95)、『プレイズ・ジミ・ヘンドリックス』('97)、『シャンソン・ド・ピアフ』('99)に続く4作目。ワイル、ジミ、ピアフとひとりのアーチストをテーマにしてきたトリオが、プッチーニのオペラ「トスカ」を取りあげた。菊地の師マイルスがギル・エヴァンスとのコラボレーションに永らく温めていたテーマである。美人の歌姫トスカと画家の仲に横恋慕する警視総監がからむストーリーだが、主要キャストが全員命を落とす展開と場面設定がフィルム・ノワールに通じ、このトリオらしい。プッチーニの有名曲はあくまでモチーフに留められ、タイトル通り<遊ばせてもらってます>。しかし、個々の感性だけを拠り所に、より自由に展開される3人の鉄人(哲人?)たちの会話は、前進を止めることのない彼らだけが到達し得る極みのレベルで行われる。(稲岡邦弥) JT

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