『パット・マルティーノ/ウェス・モンゴメリーに捧ぐ』
パット・マルティーノ (g) デイヴ・キコスキー(p) ジョン・パティトゥッチ(b) スコット・ロビンソン(ds) ダニー・サドウニック(perc)
1.フォー・オン・シックス2.グルーヴ・ヤード3.フル・ハウス4.ハート・ストリングス5.トゥイステッド・ブルース6.ロード・ソング7.ウエスト・コースト・ブルース8.
S.K.J 9.イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー10.ユニット
7
Produced by Joseph A.Donofrio & Pat Martino
2006年8月9、10日、NYアヴァター・スタジオ録音
話自体が神話の雲の中にあるかのようだ。あるいは、事実は小説より奇なり。脳手術の後遺症で記憶を失い、コードも思い出せなくなったギター・ヴァーチュオーゾが、遂に完全復活。このことを知る人にとって、これほど胸を熱くするアルバムもないだろう。
10曲全曲がウエスのオリジナルかゆかりの曲。それらの大半に、過度な編曲を施さず直球の視線で臨んだ。「トリビュート・トゥ・ウェス」であると同時に「ウェス・モンゴメリー・ソングブック」でもある。そこに空間恐怖症とまで呼ばれたプレイ・マナーが還ってきた。いや、時と場合によってはゴールデン・エイジを追い越しちゃってる。つまり、あちこちから立ち上る「さあ、これからだ」の噴煙には、聴きながら目がチカチカしてくるほどだ。1944年生まれの62歳。第二の人生を青春時間でまわし始めた感じにわくわくだ。JT (成田
正)