ビデオアーツ・ミュージック VACM-1277 ¥3,000

『辛島文雄/グレート・タイム』

辛島文雄 (p) ドリュー・グレス(b) ジャック・ディジョネット(ds)

1.ライク・ブルース・フォー・J.D. 2.クワイエット・モーメント 3.ジャスト・イナフ 4.ゾーズ・イヤーズ 5.ブリリアント・ダークネス 6.アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥ・イージリー 7.スティルネス 8.ストレイト・アップ・アンド・ダウン

録音: 2005年9月8日〜9日/AVATAR Studio、NYC
エンジニア:マイケル・マッコイ
プロデューサー:辛島文雄+品川之朗

今年も多くの音楽に心を揺さぶられ、興奮し、考えさせられた。日々、創作に励むミュージシャンに感謝したい。1点を選ぶのは至難に近いが、生一本!という印象が強いピアニスト辛島文雄 (1948~)の『グレート・タイム』がジャズ・アルバムとして抜きん出ていた。三者が初めて出会い、わずかの時を共に過ごし、分かれ行く。わずかの時ではあるがどれほど濃密でどれほど危険でどれほど至高の時であったろうか。『グレート・タイム』というアルバム・タイトルと残された音楽がすべてを物語っている。パワーとスピードという両立が一筋縄ではいかないふたつの要素を確立された音楽性の上で実現した辛島の代表作である。今年は、正月の新宿ピットイン 40周年記念フェスティバルでの演奏と、自選のベスト・アルバム『70年代&80年代ベスト・コレクション』(アートユニオン)を聴く機会もあったが、何れも辛島のジャズに対するどこまでも真摯な態度が貫かれており、深い共感を覚えた。

他に、高瀬アキ(と井野信義)の『 tarantella』と矢沢朋子の『フラッシュ・ポイント』には大いに啓発させられ、藤井郷子オケの4作同時発売の超人的パワーには驚嘆させられた。JT (稲岡邦弥)

* CDレヴュー
http://www.jazztokyo.com/newdisc/komado/great_time.html
*インタヴュー
http://www.jazztokyo.com/interview/v35/v35.html

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