『栗山文昭の芸術3 「かなしみについて」 三善晃作品集』
三善晃作曲
1.女声のための「3つの抒情」
2. 声合唱組曲「嫁ぐ娘に」
3. 唱組曲「5つの童画」
4. ピアノのための無窮連祷による「生きる」
5. 無伴奏女声合唱のための「かなしみについて」
指揮:栗山文昭
合唱:栗友会女声/女声合唱団・青い鳥 女声合唱団・彩 合唱団・るふらん うつのみやレディーシンガーズ晶< AKIRA>/合唱団・響 宇都宮室内合唱団ジンガメル コーロ・カロス
ピアノ:浅井道子
録音: 2004.10.26-27@那須野が原ハーモニーホール<3つの抒情、かなしみについて>
2004.11.6-7@笠懸野文化ホール<嫁ぐ娘に>
2004.11.13-14@那須野が原ハーモニーホール<5つの童画、生きる>
エグゼクティヴ・プロデューサー:栗山文昭
プロデューサー、レコーディング&マスタリング・エンジニア:今泉徳人
ディレクター:坂元勇仁
三善晃の合唱世界は、圧倒的なファンを持ち、ひろく歌われている。その作品群と長く道をともにした栗山文昭が唱友たちと新たに編んだ作品集で、
20代終わりの初期作品から最近作までが並ぶ。器楽の持つ尖鋭な表情に対し、三善の声、合唱作品は常に清冽でしなやかな抒情を紡ぐが、ここにも、その三善の澄んだ微笑が広がっている。
わけても最後の2曲を、大人の邪知暴虐に食(は)まれる子供たちに届けたい。いや、凶暴なこの時代と、それを生む私たち自身とに注ぎたい。
<生きる>に繰り返される「生きているということ」のルフランは、「あなたと手をつなぐこと」「いまいまが過ぎてゆくこと」「いのちということ」と、さまざまに結ばれ揺れて波を重ね、「いま」をうるおすが、そのように、「生きる」ことは、いつか必ず「美しいものに出会う」ことを約束するのだ。無窮連祷に寄り添うピアノが限りなく優しく、つよい。<かなしみについて>の歌声が「そして 最後のかなしみはもう 夢の中にしかない」で閉じられる時、あたたかな何かが胸に灯る。JT (丘山万里子)