55Records FNCJ-5518 ¥2,500(税込)

『中村健吾/リガーディング・スタンダード』

中村健吾( b)マーカス・プリンタップ(tp)   テッド・ナッシュ(as,cl,a-fl) ダン・ニマー (p)   クラレンス・ペン (ds:6,7を除く) スペシャル・ゲスト:小曽根真(p,org:1,7,11)

1 .イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー     2.いつか王子様が 3.イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー 4.オール・ザ・ウェイ 5.バーボン・ストリート・パレード 6.懐かしのニューオリンズ 7.自由への賛歌 8.ステラ* 9.ミッドナイト・ブルース* 10.オール・ザ・シングス・ユー・アー 11.ホープ* 12.この素晴らしき世界(*作曲:中村健吾)

プロデュ−サ−:中村健吾
録音:ジョー・ファーラ@アヴァター・スタジオ/ NYC
2006.6.27〜28

 在NYのベース奏者中村の4作目は、ふとしたきっかけが呼び込んだスタンダード集(12曲中3曲がオリジナル)。作編曲にこそ産みの苦しみがあって当然だが、それ以前の「次はこれで行くんだ」という勢いが音楽を引っ張った感じだろう。先日、7拍子にした「オール・ザ・シングス・ユー・アー」をライヴで聴いたが、楽しさ最優先のポリシーに貫かれた演奏に、まったくと言っていいほど小賢しさなどない。「星影のステラ」を土台にしたオリジナル「ステラ」の超バピッシュな躍動感も、作者がそこに込めた思いと共にはずんでいる。「こういう風にしかできないんですよ」(中村)。おっと、こっちからすれば話は逆。「そういう風にやりたくてもなかなかできない」が普通だろう。小曽根真の次にウィントン・マルサリスの薫陶も受け、マンハッタンにすっかり根付いた日々の収穫、これがアルバムごとに積み上がっていく感じが実に頼もしかった。ジョー・ファーラの録音が、そんな勘所を逃さずにいるのもいい。JT (成田 正)

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