Les Discques VICTO CD105(カナダ)

『藤井郷子ミンヨウ・アンサンブル/風神雷神』

田村夏樹(tp) カーティス・ハッセルブリング(tb) アンドレア・パーキンス(acc)
藤井郷子(p,vo)
1. 五木の子守唄* 2.チャンプルー 3.四万十 4.スロウリー・アンド・スロウリー 5.風神雷神 6.刈干切唄*(作曲:藤井郷子*編曲)
プロデューサー:Joanne Vezina&Michel Levasseur

録音&ミックス:Joe Marciano@Studio Systems Two, NY 2006年5月25日

マスタリング:Scott Hull@Studio Scott Hull Mastering, NY 2007年1月5日

今年、活動の拠点を東京に移してから10周年を迎えた藤井郷子と田村夏樹。年に数枚のペースでCDをリリースしている彼らだが、その中でも印象深かった作品は、カナダのヴィクトリアヴィルでのフェスティヴァルで実現したというMIN-YHO Ensembleによる本作。音楽形式として民謡、或いはその音楽要素をマテリアルとして援用することは間々あるが、表層的なものに終わる場合が大半だろう。しかし、藤井はその根幹にまで立ち入って再検証した上で、自身の作品を通してそれを現代のサウンドとして導き出している。日本の伝統楽器を入れなかったのも正解といえる。民謡のもつ独特の風合いと奥行きは、必ずしも楽器に依るものではないからだ。エキゾチシズムを付加するマテリアルとしてではなく、スピリットこそが肝要。その開かれた世界は民謡に対峙するココロのあり方ゆえ。藤井のスタンスに共感を覚える。是非日本でも再演してほしいプロジェクトだ。JT (横井一江)


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