〜富樫雅彦作品を語る〜
稀代の音楽家、富樫雅彦が健康上の理由からその演奏活動を辞めて早二年。打楽器奏者として傑出したその才能や音楽活動については、多く語られてきた。だが、彼の作曲家としての側面にスポットが当たることは、2003年から佐藤允彦が『Masahiko Plays Masahiko』のシリーズを出すまでなかったように思う。奇しくも今年2005年のメールスジャズ祭に出演したのは、佐藤允彦 & SAIFAによる富樫作品を演奏するプロジェクトだった。これは、今年で音楽監督を降りたブーカルト・ヘネンのたっての要望によるもので、演奏家富樫雅彦を招待することは叶わなかったが、作曲家としての彼はいるということで、富樫の60年代からの友人であり、度々メールスジャズ祭にも出演している佐藤允彦にテンテットでの出演依頼となったのだ。富樫の作品について、本人以外に作曲の意図を汲んで語ることが出来るのは佐藤允彦しかいない。もうじき(2005年12月10日)に、『ライブ・アット・メールス〜トリビュート・トゥ・富樫雅彦』(Baj Records BJCD0026)がリリースされる。この機会に、あえて富樫作品について、佐藤允彦に話を聞くことにした。