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| タイトル:『キース・ジャレット 音楽のすべてを語る』 編 者:山下邦彦 出版社:立東社 初 版:1989年11月30日 定 価:2,900円 腰巻コピー: “どうしたら音楽家になれるのか?”不思議なことに、誰もこのことを本に書いてこなかった。キース・ジャレット 世界初公開ピアノ楽譜収録『ケルン・コンサート』『ソロ・コンサート』『フェイシング・ユー』他より |
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音楽アナリスト(これは自ら名乗っているのではなく、彼の実績から私が適当だと思い冠せたタイトル。ただし、この時点では未だ雑誌の編集者だった)山下邦彦がキースに対して行った4日間(1988.11.01〜11.04)、計15時間におよぶインタヴューを編集したもの。「獰猛な欲望」から「グルジェフとスーフィの教え」まで13章にわたるキースの音楽観、内的告白と、彼の発言を実証する16のピアノ・トランスクリプション(採譜)から成っている。キースの伝記については『キース・ジャレット:人と音楽』(イアン・カー 音楽之友社 1992)が刊行されており、本書はタイトル通りキースが音楽そのものについて語り尽したもの。もっとも興味をひかれるのはインプロヴァイザー(即興演奏家)としてのキースの精神のあり方に決定的な影響を与えたと思われるロシアの思想家グルジェフに関する発言。インタヴューにあたって山下はキースの音楽の本質に係わると思われるキース自身と他の音楽家(坂本龍一、マイルス・デイヴィス、高橋悠治、武満徹など)の発言の断片を300枚のカードに収録した。この中から139の発言が、キースのコメントを補完するものとして、あるいは独自性を際立たせるものとしてそれぞれ該当する箇所に挿入されているが、山下のバイアスを受けず、純粋にキースの発言だけに耳を傾けたい読者はこれらを飛ばして読むと良いだろう。しかし、これらのコメントの多くはインタヴューにあたってキースにも提示されており、キースから考えを引出すきっかけともなったものだ。山下はこの手法を援用してこの後、坂本龍一やチック・コリアなどの音楽を解き明かして行く。キースの音楽的告白に関しては当時、世界に類書はなく、1994年にイタリア語版が刊行された。なお、本書はキースの希望によりキース自身も手を貸した英語版の翻訳書に変貌していく。 JT (稲岡邦弥) |
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