タイトル:『コンサートは始まる』
サブタイトル:小澤征爾とボストン交響楽団
原 題:IN CONCERT ONSTAGE and OFFSTAGE with the BOSTON SYMPHONY ORCHESTRA
著 者:カール・A・ヴィーゲランド
(ボストン誌でクラシック音楽のコラム担当。自身でもピアノとトランペットを演奏)
訳 者:木村博江
出版社:音楽の友社
定 価:2400円
1990年9月第6刷発行
長年ボストン交響楽団の音楽監督を務める小澤征爾とファースト・トランペット奏者チャールス・シュレイターとの関係(確執か?)を軸に、1986年から87年にかけてのボストン交響楽団の1年を、リハーサル、コンサート本番(マーラー 交響曲第二番)、NYでの公演、タングルウッド、録音までを取材。
指揮者と演奏家が音楽をつくりあげる過程での、一切の妥協を排した息を呑むような緊張感と真剣な関係がびしびしと伝わってきます。出だしはこうだ!「今朝家を出るずっと前から、チャーリー・シュレイターは胃袋の辺りがきゅっと締まってくるのを感じた。(少しあけて)チャーリーはオーケストラの主席トランペットである。彼は最高に難しいソロを吹くだけではない−−しかもトランペットではいかなるソロも難しい。彼は金管セクション全体の音の基準を整える。そしてその基準がオーケストラ全体の音色に響くことになる。
槍玉にあがりやすい彼の仕事では、プレッシャーとの闘いで絶えず神経の限界が試されている。」良〜く判ります!ラッパ吹きはツライです。一気に手に汗握る物語へと突入です。JAZZファンならご存知のマルサリス、テレンス・ブランチャード御用達のラッパ、シカゴのモネの1号機は、何と彼のために創られたことも出てきます。(原田和男)
JT
●読後のお薦めCD:フィリップス PHCP-1605〜6とスコア+可能ならラッパを吹いてみること
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