#  063

ECM catalog
text by seiichi SUGITA


書名:ECM catalog
編著者:稲岡邦弥
執筆者;相原 穣/原田正夫/堀内宏公/今村健一/岡島豊樹/大村幸則/須藤伸義/多田雅範/横井一江/悠 雅彦(ABC順)
発行:東京キララ社
発売:河出書房新社
初版:2010年7月13日
定価:4,000円(本体)

 “ECM catalog”を聴く。
 見るのではなく、読むのでもなく、ましてや読み解くのではない。
 初めて1枚のレコード・アルバムを手にしたとき、ジャケットのタイトル、メンバー、録音データ、等に目を通すや、音楽が聞こえてくる__。
 アルバム・ジャケットとは、そういうものである。
 ECMで殆ど唯一、ハズレたのは、あのカモメの、『リターン・トゥ・フォーエバー』ぐらいであろうか?
 ECMが「エディションfor コンテンポラリー・ミュージック」から「エディション of コンテンポラリー・ミュージック」に変わった理由は定かではないが、ぼくは『コンテンポラリー・ミュージック』を「現代音楽」などとは絶対に訳さない。「コンテンポラリー・ミュージック」とは「同時代(に生きる)音楽」ではないかしら?
 そういう意味で、帝王マイルス・デイヴィスの死以降、「コンテンポラリー・ミュージック」と位置付けられる音楽は、ECMをおいて他に存在しないのではないか?つまり、ジャズなるジャンルが、すでにクラシカルの仲間入りを果たしたということ。ジャズはいまや20世紀のアンティーク(?!)なんてね。
 “ECM catalog”を聴く。最高の愉悦である。編著者・稲岡邦彌に深く感謝、感謝である。もしも、無人島に1冊だけ持ち込むとすれば、コレっきゃありません。
 ただし、ひとつだけ気になったことがある。ジャケット印刷の微妙な色調が、何故、オリジナルの透徹なリアリティと乖離しているのかしら?デジタルの限界でしょうか?はっきり言って、ヌケが悪い。(杉田誠一)

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FIVE by FIVE
#871『ジェオルジェ・エネスク〜室内楽曲1895-1906』(アンデサン)大木正純/ #872『ブラームス:ドイツ・レクイエム』(EMIクラシックス)大木正純/ #873『Dan Tepfer/Goldberg Variations/Variations』(Sunnyside)/ #874『峰厚介カルテット/With your soul』(Mine-G) 望月由美/ #875『IRÈNE SCHWEIZER /TO WHOM IT MAY CONCERN』(Intakt) 横井一江/ #876『チャーリー・ヘイデン&ハンク・ジョーンズ/カム・サンデイ』(ユニバーサル/DECCA)稲岡邦弥/ #877『フィン・シルバー/クロッシング・ザ・ルビコン』(P-VINE)稲岡邦弥/ #878『守屋純子オーケストラ/イントゥ・ザ・ブライト・ディケイド』(Spice of Life)稲岡邦弥
COLUMN
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