『川下直広 featuring 永見行崇 and Rory Johnson/ONLY YOU』

地底レコード B-36F ¥2,940(税込)

川下直広(ss, ts, vln, g, mandolin, bjo, harmonica, effects) 永見行崇(org on 1,2,3) Rory Johnson(ds on 1,2,3)

1.Only You 2.When A Man Loves A Woman 3.Besame Mucho 4.Temporary Song 5.And I Love Her

Recorded live at New Combo 福岡・博多、他

川下直広といえば、“渋さ知らズ”のリーダー不破大輔、大沼志朗とのフェダインでの活動が印象深い。とりわけ1996年のメールス・ジャズ祭での演奏、日本フリージャズの底辺のパワーを知らしめたステージは後の“渋さ知らズ”の成功へと繋がる。その時、彼のサックスの音の抜けがとても良く、心地よい音色で会場に鳴っていたことは今でも記憶に新しい。川下のサックスはフリーな演奏をしていてもどこかウタゴコロを感じさせるものだった。
最近では三上寛との共演など、フェダイン解散後もさまざまな場面で活躍している川下。本作では≪オンリー・ユー≫や≪男が女を愛するとき≫などのよく知られた曲をよく歌うサックスでとことん聴かせる。ディープなウタゴゴロ、その粘っこくザラついた感触は妙に人間くさく、新宿ゴールデン街のようなどこかノスタルジックで懐かしい盛り場のニオイがする。今どき珍しいくらいのベタなサウンド。R&Bというよりは歌謡曲、しかし、やはりどこかにフリージャズ的な感性がある。地の底から湧き上がってくるような猥雑さ、そこにあるのは裏通りのリアリズムだ。JT
(横井一江)

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