|
|
『IRENE SCHWEIZER/Portrait』
Intakt CD 105 / 2005 1. Irene Schweizer(p-solo). Sisterhood of Spit 2. Omri Ziegele(as) - Irene Schweizer. Bleu Fonce 3. Louis Moholo(ds) - Irene Schweizer. Angel 4. Irene Schweizer. Contours 5. Maggie Nicols(voice) - Joelle Leandre(b) - Irene Schweizer. The Very Last Tango 6. Pierre Favre(ds) - Irene Schweizer. Waltz For Lois 7. Co Streiff(sax) - Irene Schweizer. So oder so 8. Gunter Sommer(ds) - Irene Schweizer. Verspielte Zeiten 9. Maggie Nicols - Joelle Leandre - Irene Schweizer. Come Along, Charles 10. Irene Schweizer. Huben ohne Druben 11. Han Bennink(ds)- Irene Schweizer. Hackensack 12. George Lewis (tb)- Irene Schweizer. First Meeting 13. Andrew Cyrille(ds) - Irene Schweizer. A Monkish Encore 14. Fred Anderson(sax) - Hamid Drake(ds) - Irene Schweizer. Willisau Produced by Patrik Landolt ヨーロッパでつとに令名高い女流ピアニスト、イレーネ・シュヴァイツァーのコンピレーション。デヴュー20周年を記念して彼女がホームグラウンドとするスイスのIntakt Records(A.v.シュリッペンバッハの3枚組モンク全集『モンクス・カジノ』を制作・発売)が、彼女の膨大なコレクションからベスト・テイクをチョイス、彼女の全貌を明らかにした。88頁に及ぶ彼女の作品解説やプレス・レヴューを収録したブックレットを同梱。同時発売された『Live at Taktlos』を一聴して脳天に一撃を受けるほどの衝撃を受けた。1984年のタクトロス・フェスティバルに於けるイレーネの演奏を収めたこのアルバムは今夏初めてCD化された。23才の彼女がトロンボーンのジョージ・ルイス、ヴォイスのマギー・ニコルス、ドラムのポール・ローヴェンスなどとサシで渡り合うその姿はまさに衝撃的である。奔流のように迸(ほとばし)り出る彼女のイマジネーションを体現した、激越ともいえる彼女のピアノがブーレーズのIRCAMに学ぶシカゴAACMの寵児G.ルイスの超絶技巧を引き出し、女流声楽家マギー・ニコルスに一線を超えさせる。上記のソングリストからも窺(うかが)えるように、彼女はサシによる真剣勝負を好む。まさに剣豪の趣き。『ポートレート』にもルイスやマギーとのテイクも再録されているが、中間に挿入されたソロ・ピアノがリスナーの緊張を和らげる役目を果たしている。劇画チックな某国の選挙戦になぞらえていえば、イレーネこそ女流ピアノ・ブームに沸く日本に、遠くスイスから放たれた真の意味の刺客といえよう。 JT (稲岡邦弥)
|