『高瀬アキ/プロクリエイション』

ENJA/MUZAK MZCE-1039 ¥2,520(税込)

高瀬アキ(p) ルディ・マハール(bcl) ワルター・ガウシェル(ss,ts,fl,vo) ヨハネス・フィンク(b) ハインリッヒ・ケバリング(ds)
録音:2004年3月10〜11日 ベルリン・A-Train
プロデューサー:高瀬アキ&ヴェルナー・アルディンガー

ディープなベルリンに潜入すれば、色々な音が聞こえてくる。ジャズといっても、最近世間一般で言われるところのユーロ・ジャズとはひと味違った猥雑で毒を含んだサウンドが徘徊している。ヨーロッパのジャズは、決してひととおりではない。
高瀬アキの新譜は、今が旬の元気なベルリンっ子を集めたバンド。前作では作曲家ファッツ・ウォーラーを見事に甦らせたが、ここでは高瀬とメンバーであるルディ・マハールのオリジナル曲だけを演奏。自由な即興演奏と書かれた譜面が淀みなく繋がる作品は、楽しくも刺激的だ。こだわりのないベルリンっ子は、ジャズをまるごと呑み込んで、アウトする。だから、彼らの即興演奏からは本当にいろんな音が聞こえてくるし、何よりもクリシェを吹き飛ばすチカラがある。そして、手綱を握る高瀬の手腕の見事さ。クリティカルで耳の肥えたベルリーナーをも唸らせるコアなサウンドに、ジャズのスピリットを聴く。
(横井一江) 


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