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『ニック・ベルチュ/ストア』
ECM/ユニバーサル UCCE-1071 ¥2,548 ニック・ベルチュ(p, Fender Rhodes) シャー(b, bcl) ビョーン・メイヤー(b) カスパー・ラスト(ds) アンディ・プパート(per) 1.モジュール 36 2.モジュール 35 3.モジュール 32 4.モジュール 33 5.モジュール 38_17 録音:2005年5月 スタジオ・ラ・ビュイッソンヌ、フランス エンジニア:ジェラール・ド・アロ プロデューサー:マンフレート・アイヒャー スイスはチューリッヒ出身のピアニスト、ニック・ベルチュの ECM からの初アルバム。ベルチュはソロのほか、本作の Ronin (ローニン) や今年2月に来日してライヴを行った Mobile (モビーレ) と云ったユニットによる活動を続けており数枚のアルバムを残している。 彼が作り演奏する音楽はミニマル・ミュージックとの血脈を強く感じさせるもので、コンポジションとインプロヴィゼーションに、反復と積み重ね、ずれと干渉を緻密に組み込んだもの。そして本盤ではピアノも含めて全ての楽器が、リズムやグルーヴに奉仕するかのように打楽器的なアプローチを見せる。特にドラムスは反復を組み立てる要素でありながら、ジャズやロックにおけるドラムスのように音楽をドライヴさせる役割も担うので、ハウスやテクノのようなミニマリズムの昂揚を演奏全体が生み出すことになる。ドライヴするミニマリズムとも云うべき彼らの演奏を聴くと、ピアノ・ジャズにはまだこんなアプローチが あったのかと興奮する。 ゴングやベルなどのパーカッション類の繊細な音からピアノの響きまで録音の素晴しさは、録音の良い ECM のアルバムの中でも特筆もの。 JT (原田正夫) |