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『Pino Minafra/Terronia』
enja ENJ-9480 2 Sud Ensemble — Pino Minafra (tp, flh, megaphone, vo) — Sandro Satta (as) — Carlo Actis Dato (ts, bs, bcl) — Lauro Rossi (tb) — Livio Minafra (p, Fender Rhodes, key) — Giovanni Maier (b) — Vincenzo Mazzone (ds, per) Faraualla — Gabriella Schiavone, Teresa Vallarella, Paola Arnesano, Loredana Perrini (vocals) Meridiana Multijazz Orchestra Guest: Vittorino Curci (reciting voice, megaphone, as) 1. Canto General 2. Maccaroni 3. A Mia Madre 4. La Danza Del Grillo 5. Mediterraneo 6. Terronia Recorded in November 2004 in Bali, Italy 南イタリアから一枚のCDが届いた。ピノ・ミナフラが送ってくれたのは、今年リリースされたスッド・アンサンブルのアルバムだった。 ミナフラといえばイタリアン・インスタビレ・オーケストラ (IIO)。1990年に彼が旗揚げしたIIOは、90年代、世界中で最も注目を浴びたオーケストラのひとつだ。このオーケストラが欧米の音楽シーンで注目されたことで、それまでローカル・シーンとしてしか認識されていなかったイタリアの音楽シーンにも、欧米のジャズ・ジャーナリストの目を向けさせたことは大きい。IIOは、イタリア年の2001年に来日し、横浜と福井で公演を行っている。 IIO以外にもミナフラは、幾つかのプロジェクトを持っている。その中でも「私自身の歴史そのもの」というのがスッド・アンサンブル。それについて、「音楽を通じて南イタリアというルーツを語るよう努力している。“南”は創造的なんだ。私の土地の精神を語り、眼を360度見開いて、南イタリアの昔からの考え方などをコンテンポラリーに表現する。目の前にある現在を見ながら、その目は後ろにも、そこにある歴史に目を向け、融合させていく。“南”の男である私の個人的な語りなのだ」と語っていたことを思い出す。 南イタリアは、長い歴史の中で様々な文化が通過し、交錯していった土地だ。ここで、ミナフラは“南”の音楽的豊かさを女性コーラスやジャズ・オーケストラを加えることで、多角的に、そして、詩的なヴィジョンに基づいて表現している。ちなみにタイトルのTerroriaは、若くして亡くなった南イタリアの政治家で詩人ロッコ・スコッテラーロの詩からとられている。詩人が文字で詩を書くように、ミナフラは音楽で詩を書く。そして、“南”のココロを吹く。彼はテクニックを超越した表現力を持つ希有なトランペッターでもあるのだ。JT (横井一江)
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